消防車や救急車などの、緊急車両が容易に通れないくらいの狭い路地の多いエリアに代々3代にわたって、そこに住んでいらっしゃった親子のお家。東日本大震災の後、町の都市計画が見直されたことにより、道路の拡張の為家を一度解体して、新たに立て直さなければならなくなった案件。
新築しなければならないのだけど、お施主様は、昔から住んでるようなお家にしてほしいというご希望をお持ちだったので、既存住宅の解体からやらせてもらいました。
その理由は、新築の際に使えそうな建具、照明器具などは壊さずにきれいに取って置き、それを再度、新築住宅に利用することにより、昔からの物語を繋いでいきたいと思ったからです。そして、新しく購入せざるを得ないものも、それらの雰囲気に合ったものを購入し、空間全体を作り込んでいます。